諸岡 優梨亜

YURIA MOROOKA

機体整備部

高校3年生のときにバドミントンから航空機整備へ方向転換

高校3年生になって進学を考えた時に、資格を手にできる仕事に就きたいと思いました。それまでは部活のバドミントンに打ち込んでいて、とくに機械に強いわけでもなかったので、整備士を目指すと言った時は周りからすごく驚かれました。友達も信じられない様子でしたが、すぐに応援してくれて、航空専門学校に進路を決めました。専門学校では小型機の機体について勉強しましたので、次は大型機を扱ってみたいという気持ちもあってこの会社を希望しました。実際大型機に触れるようになると飛行機を見る視点が変わりました。今まで見たことのなかった客室の裏側や一般の人が決して見ることができない飛行機の奥深くまで知ることができるので、乗客として飛行機に乗る時も、ここの裏側はこうなっている、という裏事情を知る優越感のような感覚があって嬉しくなります。

整備作業は一人ではなく、チームワークで進める

航空専門学校の先生から聞かせて頂いた体験談から、整備の現場は怖い場所だと想像していました。安全に関しては人命にかかわるのでとてもシビアで、自分達が責任を持って整備するわけですから、最初の訓練期間中は厳しい場面もありました。でも実際の作業では幅広い年代の先輩方と一緒にチームワークで飛行機を作り上げていくというアットホームな雰囲気です。怖さというより真剣さと言った方が近いですし、それよりもやりがいの方が大きいですね。入社前は一人で作業をすることが多いと思っていましたが、ほとんどがチームワークで、常に報告しながら進めます。部活のようにみんなで力を合わせてやっていく感じです。自分の父親ぐらいの先輩もたくさんいてとても親切にしてくださいます。新人で何をしたらよいか分からなかった時にもしっかり説明して指示してくださるので先輩の存在は大きいです。作業スピードも自分の何十倍も速いので憧れます。

整備の仕事は男女を問わず、資格がものを言う世界

整備の現場には私を含めて4名の女性整備士がいます。飛行機はスケールが大きいので力仕事のイメージが強いですが、繊細な作業も多く、もっと女性の整備士に活躍してほしいと思います。機械を触ったりすることが好きで、体力に自信のある人はこの仕事に向いていると思います。女性に限らず航空機整備は資格を取らないと仕事ができませんので、入社してから資格取得に向けて勉強が必須です。この資格を取るとこの仕事ができる、というように仕事の幅が広がります。今私は2年目でヘルメットはまだ黄色。3年目から白いヘルメットになって、資格をとるとそこに青いラインが入ります。努力した結果が明確に見える世界なのでチャレンジのしがいがあると思います。